卒業研究展2021

仁愛女子短期大学

卒業研究内容

02 100年住宅

未来に残す古民家再生計画
塩屋 絢菜

 

目 的

居住者がより快適・安心で趣味を充実させることができる間取りづくり

祖父母の住宅は福井伝統的民家にも認定されている歴史ある住宅であり、施主と大工のこだわりがたくさん詰まっている。
この住宅の魅力を活かしながら、現代の生活に合ったリノベーション案を提案することで、少しでも長くこの住宅に住み続けていただくことが目的である。

 

方 法

1.住宅の現況

明治37年に2代目によって建設された。(現祖父は5代目)
敷地面積: 836.76㎡

建築面積:303.19㎡
平成21年3月31日に福井の伝統的民家に認定。

2.魅力ポイント/不便な箇所/危険な箇所の調査

▲書院の支え・書院

▲収納がない部屋・深い浴槽

▲急な階段・部屋の入り口の段差

3.プロの仕事から学ぶ

▲松田工務店リノベーションBefor・After
松田工務店、株式会社マツエイ、永森建設を訪問し、参考資料集めを行なった。

4.リノベーション方針の検討

【テーマ】
日常に庭と趣味がある家
【主題】
生活空間で庭が見えて各々の趣味が楽しめる構成 〜明治と令和の調和〜

5.リノベーション案の作成

個々の趣味が楽しめて古民家の良さを最大限に活かした間取り

 

△ウォークスルー動画はこちら

 

結果と考察

実際に祖父母達にヒアリングをして、要望を取り入れながらより安心で快適な案を考えていくのはとても難しかった。また、福井でリノベーションを行なっている会社への見学で、実際のプロの仕事を間近で見学できたことは、とても貴重な経験であったし、刺激になり、とても参考になった。案を考える中で、何度も問題にぶつかり頭を抱えたけれど、古民家の魅力に改めて気づくことができたし、最終案で祖父母達に「素敵な案だ!」と言って貰えてとても嬉しかった。
卒業研究を通して「居住者のライフスタイルや生活イメージを十分把握して間取りを考えること」「居住者の要望を取り入れながら、古民家の魅力を最大限に発揮できる空間デザインにすること」「空間を細分化するのではなく、広い空間を確保することにより柔軟な使い方を実現すること」を学んだ。今回学んだことを就職先の工務店でも活かし、今後も柔軟な発想で間取りを考えていきたい。

 

発表動画

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