卒業研究展2021

仁愛女子短期大学

卒業研究内容

07 Qyuu.com

見えないペットと描くコミュニケーションイラスト
野路 千菜


「ペットが欲しい。」

見えないペットを飼った!!!!

 

ペットを飼うという幼い頃からの夢を叶える
ペットを通して人とコミュニケーションをとる
ネガティブな性格を改善させる
自分の気持ちを伝え、自己表現をする

以上の4つの目的を掲げ、共に過ごしながら毎日Instagramにその様子を投稿してきた。


最初はSNS上に既存する見えないペット「虚無」を飼っていたが、
空想の生活の中で、私が考える見えないペットの概念が変わっていき、その度に名前を変え、自分だけのペットを探してきた。

そして、ようやく自分だけのオリジナルのペットを見つけることに成功した。
その名は「Qyuu」


「Qyuu」と生活を共にしているうちに、自分の考え方が明るくなり、ポジティブになっていった。

 

SNSでは嘘の自分を演じやすくなる。SNS上だけでなく、コミュニケーションをする上で嘘をつくことはあるが、本当に悪い嘘ばかりなのか。そう考えた私は、
見えないペットとの空想の生活をヒントに、人を傷つけないためのイラストを描いた。
「コミュスト」を人に見せることで、自己表現にも繋がると考えた。

これを私は、「コミュスト」と称す。


私のお気に入りコミュスト

 

コミュストLINEスタンプを作るために、申請を出した。何度も拒否され訂正依頼がきたが、その度に自分のこだわりは貫きつつ、申請が通るように修正をした。


どうしても服を着せたくなかった私は、服を着せずに申請が通る方法を探した。
その結果、服(水着)を着ているコミュストがあるから、他のものが裸に見えるのではないかと考察し、水着なしのもので申請を出してみた。


そしてついに!!!承認され、LINEスタンプが発売された!
LINEスタンプでも「Qyuu」と自己表現することが可能に!!

 

研究の結果、様々な形で目的が達成できている中、唯一ペットを飼うという夢は叶えられたと思わなかった。「Qyuu」はペットというよりイマジナリーフレンドに存在が近かったからだ。


犬や猫のようなペットは愛くるしい見た目で人を集める。しかし、「Qyuu 」は目には見えない。だからこそ、私の研究を知っている人だけが集まり、コミュニケーションが生まれた。それは、その場限りでない、未来につながるコミュニケーションだった。

「Qyuu」や「コミュスト」は、私の空想から生まれた私自身の鏡。つまり、それらを他者に見せることは自己表現に繋がる。

という風に捉えられ、私は自分が受け入れられたと感じた。

この研究で、嘘は全てが悪いものではないことに気づき、私の空想である「Qyuu」や「コミュスト」から人とのつながりが生まれたことに喜びを感じた。
ずっと忘れていた純粋な気持ちを思い出し、苦しい時には人を頼ってもいいこと、自分の感情をさらけ出しても本当の友達には受け止めてもらえることがわかった。
「Qyuu」に、お金では買えない経験、縁、キラキラしたものをたくさんもらった。

 


私のように自分をさらけ出すことに恐怖を感じている人は、是非「Qyuu」に自己表現のお手伝いをしてもらい、「コミュスト」を使用してみてほしい。
きっと、自分の自信に繋がるはずだ。

Instagramのぞいてみないか

 

 

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