卒業研究展2021

仁愛女子短期大学

卒業研究内容

08 居ル場夢

NO密で濃密なアルバム制作
清水 愛乃


この研究の初めは、ジメジメとしたものだった。なんとなく居場所が欲しいと思い、居場所を見つける為の研究がスタートした。居場所は「家族」「仲間」といった場所にあると思っていたのだが、探しているうちに居場所を見つけることよりも、その間にあるプロセスや人との関わりの方に価値があると思った。それらを得るために人と繋がっていたいと思ったのがきっかけである。


残り1年の学生生活を迎える私たちは例年と違う学校生活を送ることになった。授業はオンライン式になり、学校へも通えない。当然友達にも会えず、1人でいる時間がほとんどだった。そんな中でも、やっぱり人と繋がって居たいと思った。そこで、自分が「企画者」になり、参加者を集い、一緒に楽しい事を増やしていけば良いと考えた。離れていてもできる思い出をつくる。その思い出を集め、「NO密で濃密なアルバム」を制作する事にした

 


学校に通えない期間では、会えない状況でも人と繋がれる様な企画を考えた。「カップラーメンを啜る会」と「おにぎりを貪る会」を開催し、 参加者とZoom越しにオンラインの食卓を囲んだ。後期、対面授業がスタートした。直接的的な関わりを持ちつつ、密を避けてできる企画を考えた。それが「フィクション企画」である。フィクションならではの企画を交えながら、参加者との思い出をつくり、人と繋がっていくというものだった。その思い出は合成で1枚の写真にし、日記と一緒に居ル場夢に記した。
ここでは4つの日記と、その企画について紹介している。

ゼミ生と協働生を育むために行った芋掘り。私の役目は「思い出を増幅させる」事だった。フィクションならではの写真と思い出を目指し、芋掘り企画に取り組んだ。ゼミ生5人が、それぞれの役目を果たすことで、同じ達成感や楽しさを感じられた。

 

フィクションだからこそ出来る運動会を目指した。参加者の頭に付いているハチマキは高嶋さんが制作したものである。ヘッドドレス風だったことから、それに合わせてメイド服での運動会をすることにし、参加者がデザインを学ぶ学生であることからこのタイトルにした。

卒業までの日にちを見てどきっとした。もう1ヶ月と少ししかないのだ。ふと、「卒業式ってやるんだろうか…袴、着れるんだろうか…」と考えた。もしかしてに備えて、思い立ってすぐ参加者を集めて、袴で卒業写真を撮ることにした。正面写真であれば、いつのものでも良いというルールにしたら、中々の自由で楽しい卒業写真になっつた。袴は、私がクラスメイトに似合いそうなものを手描きした。

卒業研究制作展のポスター撮影を日記にした。高嶋、伊藤、野路、清水の4人で制作した。テーマが「Tanks bite」なので、結婚披露宴の新婦をイメージした。このポスターには、勿論4人の卒業研究を取り入れてある。まずこのポスターは合成だ。私の研究で毎度お馴染みの様に、個人撮影で取られた写真を合成したのだ。4人が着ているのは高嶋の研究で制作したごみから作られた白いワンピース。野路は暴れるQyuuに顔を舐められている。伊藤の脱色Tシャツの脱色柄はタイトルのTの部分に入れた。

 


フィクションである以上、本当の繋がりとは言えないと感じる。しかし、別の方向から見る事でまた新しい結果が導き出された。捉え方、考え方、味方次第で1つの事に対し、それ以上の結果や考えが生まれるのだ。この研究のプロセスや過程の中でできた思い出や人との関わりは、私が目的としていた「繋がる」ことと同じくらい価値のあるものに思う。

展示紹介動画
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発表動画
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私の想い、考え、研究の課程、全てをこのファイルに詰め込みました。このサイトを閲覧してくださっている皆様の中に少しでも私の研究「居ル興味を持ってくださり、このファイルを開いてくださる方がいらっしゃる事を楽しみにしております。

08 居ル場夢*

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