卒業研究展2021

仁愛女子短期大学

卒業研究内容

14 いざたまへ

古典の世界へ
たまな

目 的

「古典は難しいからいいや。」ではなく「古典は難しいけど面白くて楽しい!」にしたい。私たちの研究を通して、習ったことある人に限らず小さな子供や大人、全ての人に古典を知ってもらい、興味を持ってもらいたい。そして、「普段でも読んでみたい。」「気になる。」と思ってもらえるようにしたい。
きっかけだけでなく楽しめるものを作り、古典をただ昔のものだけでなく、気軽に触れられる身近なものにしたい。

 

方 法

① グリム童話を訳す   (赤ずきん、白雪姫、シンデレラ)

② 時代背景を考えイラストをつける

 

 

図1 赤ずきん訳とイラスト

 

図2 灰かぶり姫(シンデレラ)訳とイラスト

 

図3 雪白姫(白雪姫)訳とイラスト

 

③ 赤ずきんの巻物を作る

図4,5 完成した巻物

 

④ 歌詞を訳す   (lemn、ひまわりの約束、紅蓮華、千本桜)

図6 ひまわりの約束、Lemon 訳

図7 千本桜、紅蓮華 訳

 

結果と考察

苦手。嫌い。だと思っていた古典に面白さを感じることができた。もともと好きでも、研究を進めるにつれ、より好きになり「をこなり」や「遊び」などの、古典ならではの言葉や言い回しへの興味がさらに広がった。物語や歌詞を古文に訳してみて、「これなんて意味なの?」「言葉が面白い」など興味を持ってくれる人もおり、少しは興味を持ってくれたのかと感じた。

また、小さい時に読んでいた物語を古文にし、その物語のイラストを和装にすることで、今の日本にはない身分差があるということが着物の歴史を調べて改めて感じられた。特にデザインする上で全員が『着物・黒髪・黒い瞳』という共通するものが多い中で、違いをつけて一目でわかるようなイラストにしていくかが難しかった。しかし、その中でも帯や飾りなどの細かいものに違いをつけてデザインして今とは違う赤ずきんたちを楽しめた。 さらに、今歌われている曲の歌詞を古文にすることで、リズムが合わないところもたくさん出てきた。「千本桜」の歌詞の「ICBM」が「大陸間弾道弾」になるなど、口ずさんでみると、「ふっ」と笑ってしまうような歌詞にもなる。知っている物語や、知っている曲を古文に変えて、いつもは使わない言葉を使うので面白さが加わりそこから興味を持ってもらえるのではないかと考えた。

そして少しでも古文が苦手。嫌い。と感じている人にも難しく考えず、気軽に古文を触れてもらえるようになって欲しい。私たちがやったことだけでは、まだ苦手と感じる人が多いかもしれない。そういう人をなくす。それがこれからの課題だ。

 

発表動画

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