この研究の目的は「福井のお土産を写真映えするパッケージにリメイクすという目的から始まった。
きっかけは、福井のお土産のパッケージは地味で私たちから見ても他の県の人に紹介したいという魅力を感じなかった事である。
そこで「私たちで福井のお土産を写真映えするパッケージにリメイクしよう」と地元企業の久保田製菓さんの協力を得て研究に取り組んだ。
実際の久保田製菓の水ようかんのパッケージ
実際にゼミの先生が集めているを広げてみて「パッケージが映える条件」や「パッケージに使われている写真やイラスト」を比較してみた。
図書館で書籍を借りて全国にある映えるパッケージデザインのポイントを調べた。映えるパッケージと対照的なのは「ロングセラーのパッケージ」であるということがわかったので「ロングセラーパッケージ大全」という本で調べた。ロングセラーのパッケージではリニューアルしてもロゴやイメージカラーを変更しないということがわかった。「パッケージデザインの教科書」ではパッケージの機能について記載されていた。「商品のブランドに対する信頼を高める」「商品の特徴を明確に伝える」などの機能があるということがわかった。
今回協力をお願いした久保田製菓さんは昭和26年の創業当時から作り続けている甘納豆専門店としてその味を守り続けている。そこで私たちは3代目の社長さんに、福井の冬は水ようかんが名物なので写真映えするパッケージの提案をさせていただくことになった。事前研究で映える条件や配色のパターンについて考察し、事前に久保田製菓さんにインタビューをデザインを考える前に行っており、久保田製菓さん側のデザインの要望は女性らしいパッケージ、冬をイメージできるもの、若者に向けたもののこの3点でした。この3点の要望をいまく取り込みながらデザインに取り組んだ。そしてパッケージが映えることを想定した11案のデザイン案を久保田製菓さんにプレゼンテーションした。(図1)
デザイン案の解説(図1)
実際に箱になったもの
結果は、久保田製菓さんの公式Instagramで私たちがプレゼンテーションしたデザイン案を掲載させてもらうことができた。
コメント欄には「色が気に入った」や「とても可愛らしい」という意見をもらった。私たちもこのコメントを見てパッケージをデザインする時に、福井の水ようかんをイメージできるようなパッケージデザインで配色の理由や意味がとても大切だということがわかった。
写真映えするパッケージデザインを実践してわかった事は、企業・商品の魅力を発信する手段なので商品の思いやりが伝わるのではないかと考えた。
パッケージの配色には、商品の原材料や製造している企業の歴史をアピールできるということがわかった。