卒業研究展2021 卒業研究展2021

仁愛女子短期大学

卒業研究内容

17.Pierstlight

プラスチックストローでピアス制作
田中 渚光

 

きっかけ・目的

私は高校生の頃JK課に所属していた。そこではよくSDGsについての議題がたくさんあった。そして現在ではプラスチックによる環境問題が世界中で取り上げられている。そして私は可愛いものが作りたいと思った。そこで私は考えた。「プラスチックを捨てない」方法でまずは身近にあるストローを使って研究をしよう、自分が好きなピアスを作りプレゼントしよう、そして私の研究を見たみんながこの問題について考え、知るきっかけになればいいなと思った。それがこの研究の目的である。

 

タイトル

 

調査

私は知り合いにプレゼントするため、5人に2つの質問をした。Q1普段どんなピアスをつけるのかQ2どんなピアスが欲しいのか

この結果をもとに制作を開始する。

 

制作

この3つを使いストローを変形させてみた。

ヘアアイロン

アイロンは耳への負担が少ないことが利点である。また、軽いからこそ身につけているとフックピアスならば風が吹いた時に大きく揺れてその分ピアスの印象が強くなる。しかし、アイロンは2つの欠点がある。1つ目は制作の際に行える形が少ないことだ。おると言う工程しかできないのである。だからこそおる形には限界があるなと私は思う。2つ目の欠点は安っぽく見えることだ。軽いと言う利点はあったが、だからこそ薄っぺらい。立体感がないのである。見る角度によっては普通のピアスと変わらないが、少しでも角度が変わると安っぽく見えてしまう。

ヒートガン

ヒートガンでストローを溶かしてみた結果ストローは思っていたよりも小さくなり、収縮性があることが分かった。収縮性があるおかげでストローは分離せず、新たにストローを繋げた時にもちゃんと合体した。また、ヒートガンはアイロンでの欠点を補えることが分かった。ストローの原型がなくなり、立体的にもなるので安っぽく見えるという部分は軽減した。

はんだごて

はんだごては温度調節ができないため想像以上に溶けてしまうことが分かった。またストローが溶けすぎてしまい、分離し、はんだごてにくっついたストローは蒸発してしまう。その結果私のやっているピアス制作には向いていないと判断した。

中間発表を終え、先生にヒートガンのピアスでは形が偶然性を使いすぎていると指摘された。そこでInstagramで#ストローアクセサリーで調べてみると道具はハサミだけという簡単でストローに見えないピアスが出てきた。それを参考に自分でアレンジを加えて作ってみた。

アレンジピアス

このピアスは最初の段階で調査を行った時の要望をなるべく取り入れ制作したものである。

プレゼント

最初に調査した5人に写真のようにまとめてプレゼントした。

その結果

このようなコメントを頂いた。

まとめ

結果・考察

私はストローを使いピアスの制作を行ってきた。私はみんながプラスチック問題について知るきっかけになるようにみんなが欲しいと思っているピアスを聞き、そのイメージを考慮した上で制作をした。最初はヘアアイロン、ヒートガン、はんだごてで制作したが、調べていくうちにハサミだけで素敵な作品が作れることを知り、結果ハサミとヘアアイロンが1番作りやすいことに気づく。また参考にしたピアスのアレンジとなると自分で作ったヒートガンのものを利用して作る。できたピアスを自分の卒業研究のロゴ、プラスチック問題のQRコード付きで意見を聞いた5人にプレゼントした。また5人中2人がQRコードを読み取りプラスチック問題の記事を読んでくれた。

自分はプラスチックストローを通してプラスチック問題についてたくさんの人に知ってもらうために研究してきた。そして自分の研究は①プラスチックストローが加工しやすいことに気づいたこと②作ったピアスがストローに見えないと言ってもらえたこと③プラスチック問題の記事を読んでもらい、知ってもらったことの3点から目的が達成されたと考える。少ない人数ではあるが、実際にQRコードを読み取って記事を見て問題を初めて知った人がいたためこの研究は無駄ではないと考える。

感想・反省

まず自分で作ったピアスを褒められることはとても喜ばしいことである。そしてQRコードを読み取ってプラスチック問題の記事を見てくれた人がいてとても嬉しかった。

自分はストローをストローに見えないようにすることばかりに最初はこだわり制作を続けてきた。だから大げさに形が変わるように原型をなくしてから制作してきた。けれど調べていくうちに簡単にストローに見えないアクセサリーを作っている人たちを見つけた。その人たちは私とは日にならないくらいの努力をしてきたんだろうと思う。何回も失敗を繰り返し何回も試作をし制作を続けてきたのだろう。それに比べて私は明らかに努力が足りない。参考文献を見つけてそれをなぞり制作をしただけ、ただそれだけである。だからこの研究も私の中ではまだ途中経過に過ぎない。プラスチックストローがアレンジを加えることで素敵なアクセサリーに変わる。それがプラスチック問題の知るきっかけにもなる。私がしてきた研究はほんの1部の人たちしか知らない。私の周りしか知らないのである。私は私の研究をもっといろんな人に知ってもらうべきだと思う。学校に通っている人は必然的に世界で起きている問題には精通しているだろう。しかし、義務教育を終えた社会人はどうだろう。義務教育で習ったことなどもう忘れている人もいるのではないだろうか。そんな人たちが再び思い出し、またこの問題について考え行動できたなら、もっとこの世界はより良くなるのではないだろうか。そんなことが起きるように私はこれからも制作を続け、SNSなどを駆使し、みんなが知るきっかけになるような行動をしていきたいと思う。

 

 

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