きっかけ
通販サイトやネット上の広告を見て「いいな」と思い商品を買ったり、店に行ってみたりすると 「思っていたのと違う」「なんかイマイチだな」と思うことがある。そこから不満が生まれ、もうこの店では 買わない!行かない!と思ってしまう。このように認識にギャップがあると悪い印象を持ってしまうと思った。 そこで物事の本質を伝えることで、本来の魅力が伝わり、認識にギャップが生まれないのでは?と考えた。
目的
情報を正確にわかりやすく伝える
タイトルについて
実践
サイバーボランティア
インターネット犯罪の被害防止のため、啓発活動やサイバーパトロールに協力。福井工大、福井大学、仁愛大学、仁愛女子短期大学の学生が選ばれた。インターネットが普及した現代ではどのような人もネット犯罪に巻き込まれる可能性がある。ネット犯罪なんて自分には関係ない話だと思わず、巻き込まれる可能性があるから慎重に利用してほしいということを呼びかけていく。
ポスター制作
県警の方に連絡し、今はどのようなことを特に注意喚起したいのか打ち合わせをした。
特に下記の4点について制作を依頼された。
・ランサムウェア
感染したPCをロックしたり、ファイルを暗号化したりすることによって 使用不能にしたのち、元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求する不正プログラム。 身代金要求型不正プログラムとも呼ばれる。
・パスワードの使い回し
ネット上のいろんなサービスや登録に必要なパスワードを忘れてしまうからとほとんど同じにしている人が多い。一つ解読されたら、履歴や保存サイトから全部侵入されて、その人になりすまして勝手に買い物されたりクレジットカードを使われたりする事件が多くなっている。まずは自分にしかわからない複雑なパスワードを設定して、さらに同じパスワードをできるだけ使わないようにする。
・偽ECサイト
安いからと安易に商品を選び銀行振込のみの決済で、支払っても商品が届かないという偽物のサイト。 サイトのTOPページに飛んで、表示されている全商品が半額以上の安すぎる割引になっている。会社概要で運営会社の名前に違和感がないか? また実在している会社でも、社名を検索して住所などが異なっている。支払いが「銀行振込しかない」や「銀行振込先と店名、もしくは代表者名が一致しない」など見破ることができる。
・誹謗中傷
悪意あるコメントはもちろん、匿名性に乗じて、行きすぎた正義感からやたら批判してしまうこともある。 インターネットで発信したことは消えない。軽い気持ちで投稿しても見た人は傷付く。ネットでの誹謗中傷が原因で活動休止したり自殺してしまう人もいる。たとえ匿名でも技術的には特定できるため、民事上・形而上責任を問われる可能性がある。自分の発言が人を傷つけ、殺してしまう可能性があることを理解して慎重に利用する。
ボランティアに関わっている方からのコメント
県警 北濱さんからのコメント
・ハッキリした色遣いと、少し変形した文字が良いアクセントになっている
福井大学 岸先生からのコメント
・シンプルでわかりやすく、見るものに訴えるという点が非常に優れている(ピクトグラム◎)
・誹謗中傷やパスワードは、内容がわかりやすく多様であるが、偽ECサイトやランサムウェアは説明的文章や分かり難いものがあった
・標語が全て左揃えで少しもったいない
仁愛大学 安彦先生からのコメント
・遠くから見ても見やすく、近くから見ても味があって良い
誹謗中傷
「ネットの言葉は自分の人生に刻むタトゥー」が二つの観点から気になった
一つ目は「タトゥを悪いもののように見せてしまっていないか」
二つ目は「ネットに書き込むこと自体は悪いことではないのに、ダメなことだと誤解しないか」
偽ECサイト
全て素晴らしいと思う。
最近では偽ECサイトでもhttpsを取得していたり
ちゃんとしたECサイトでも詐欺のような商品があったり難しい世の中になってきた。
また、メルカリなどCtoCをターゲッティングしたものもあるといいなと感じた。
ランサムウェア
ランサムウェア何の服?にあるように、ランサムウェアを知らない人に伝える説明文も一緒にあるといい。
パスワード
パスワードというより、「パスワードの使いまわし」に焦点がいっているのは少しもったいないなとも思った。
視点を変えると、複雑なパスワードを設定してしまったために、自分でわからなくなるということもある。
最近、ビットコイン関連で大きく話題になった。
まとめ
研究を通して情報を伝えるためには伝えたいことを絞り込み誇張せずに事実を書くことが大切だとわかった。サイバー犯罪防止のポスターを作る時にゼミのメンバーでキャッチコピーを出し合った。標語を参考にしたため、五七五のものが多かった。事例を調べその状況を標語にしたため、「確かにこんな感じだ!」「この言い回しうまい!」と見ていて楽しくなった。更にどんなことに巻き込まれてしまうのか、気をつけないとどうなるのかなど思い浮かべやすかった。文字だけでも想像できた。情景を思い浮かべることができれば認識のギャップが減る。認識のギャップが無くなれば情報が正確に伝わっていると言えるのではないか。サイバーボランティアのポスター制作での先生方からのコメントから、見る人に訴えかける、目立つという点は達成できたが、キャッチコピーが説明的になっているものもあり分かり難いという意見をいただいたのでキャッチコピーに関しては目標を達成できなかった。